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コラム COLUMN

01:ガタガタ(叢生)の歯並びだった方

主訴

:前歯が生えてきたがガタガタになっている

詳細

診断あるいは主な症状:叢生(そうせい)
年齢:12歳(治療終了時)
治療に用いた主な装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)による歯列矯正
抜歯部位:なし
治療期間:3年3ヶ月
通院回数:39回の来院(月1回)(矯正治療を目的とした来院)
治療内容
前歯の噛み合わせが悪いことにより、お肉などの食べ物が噛みきれず「問題がある」と保護者様が感じ、矯正治療を開始。BB1、筋機能装置トレーニング、インビザラインファーストにより噛み合わせ全体の改善を行いました。
治療費:547,800円(税込)
リスク・副作用

【矯正治療による影響】

・矯正治療で歯を動かすことで、歯に痛みや違和感、頭痛・発熱が起こることがあります。個人差はありますが、3日から1週間でおさまっていきます。
・矯正治療中には、咬み合わせや歯並びが随時変化します。それに伴い、咬み合わせや顎の関節に違和感や痛みが出たり、一時的に歯並びが以前より悪くなったりする場合があります。
・歯を動かすことで、歯根吸収(歯の根が溶けて短くなる)や歯の変色(神経の壊死)が起こることがあります。変色の原因はこの限りではありませんが、変色が軽度の場合には矯正治療後のホワイトニングで改善できる可能性があります。
・歯を移動させた際に、ブラックトライアングル(歯と歯の間の三角形の隙間)や歯肉退縮が起こることがあります。そのような場合、ブラックトライアングル等の改善を目的とした歯の形態や大きさの修正を行うことがあります。
・歯の根が曲がっている場合や骨性癒着(歯と骨がくっついている状態)が起こっていると、歯が動かないことがあります。また、小帯(唇や頬にあるヒダ)の付着位置が悪かったり、骨隆起(歯を支える骨が膨らみコブのような形態になっている状態)があると、歯の移動を阻害する可能性があるため、矯正治療中にこれらを除去する処置が必要になる場合があります。
・接着型の矯正装置の場合外れてしまうことがあります。外れてしまったときに、矯正装置を誤飲してしまう可能性がありますが、ほとんどの場合、自然に排泄されます。
・歯が動くスピード、治療の難易度、症例、使用する矯正装置によって治療期間が異なるため、目安として記載している治療期間や診断時にお伝えする予想治療期間が前後する可能性があります。
・矯正治療終了時に矯正装置を外す際、歯に小さな亀裂や傷がついてしまう場合があります。
・矯正治療終了後、保定装置を指示通りに装着していただけない場合、後戻りが起こることがあります。後戻りが起こる要因はこれに限らず、様々な要素が原因となり起こることがあります。
・矯正治療前後に、被せ物治療をやり直す必要がある場合があります。(特に、マウスピース型矯正装置を用いた治療の場合には、治療途中に被せ物の形態が変化すると、マウスピースが合わなくなるため、治療前の処置が必要です)

【矯正装置による影響】

・矯正装置が唇や舌、粘膜に擦れることで、口内炎ができたり、傷がつきやすくなったりすることがあります。
・矯正装置を装着すると、歯磨きが複雑になり、磨き残しが増える傾向にあります。不十分な清掃状態が続くことで、虫歯・歯肉炎・歯周病に罹患しやすくなるため、自己管理と定期的なメンテナンスの受診が必要になります。

【顎間ゴムやその他の協力事項】

・顎間ゴムの使用や定期的な来院、その他の指導(MFTなど)に対する協力が得られない場合、歯並びに影響がでるような習癖(頬杖や食事の際に片側のみで噛むなど)があると、矯正治療が円滑に進行しないことがあります。

【顎の成長や歯並びの変化】

・顎の成長、加齢、親知らず、歯周病などの影響により歯並びが変化し、再治療が必要になる場合があります。
・あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
・顎の成長に合わせて歯並びを改善するため、一時的に歯並びが悪い状態になることもあります。

【マウスピース型矯正装置による影響】

・マウスピース装置により疼痛・咬合時痛を生じることがあります。
・マウスピースが割れたり壊れたりすることがあります。
・本人自身がMFTを行わないと、効果が見込めないことがあります。

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